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昨年末に17LIVEで出会った、女性シンガーの方用の楽曲制作しました。ご依頼は3曲でした。そのうちの1曲が完成しました。今回はこの制作楽曲について書いてみたいと思います。
今後も制作楽曲については依頼された方の許可をいただいて、制作ノートとして公開していきたいと思います。
ゆったりしたバラード
制作したのはゆったりしたバラードです。歌詞を後日、ご本人が書かれるので曲のタイトルはまだ決まっていません。なので現時点では「17Music2-Sample」となっています。タイトルが決まればこの記事もあらためて訂正いたします。
作曲ノート
ご依頼いただいたイメージは壮大に歌い上げる感じということだったので、広い音域でメロディを書いてみました。かなり歌唱力があって1音1音を丁寧に歌い上げる方なので、そのあたりも意識して作曲しました。
ただ、最初はかなり広い音域で書いてしまいました。音域が広い方なので、こちらも楽器のような感覚だったのです。たとえ音域が広い人でも言葉をのせて歌うには、やはり丁度イイ音域というものが存在するということをうっかり忘れていました。
ご指摘いただいた後に当初のメロディを変更しました。これが良い感じに仕上がり結果的には良い方向に行きました。
編曲ノート
そしてアレンジの方で曲の後半に向けて壮大な感じを出してみました。
ただやり過ぎると歌の部分が埋もれてしまうので、ストリングスの編成を中規模サイズにしました。また木管楽器で中低域を安定させています。メロディはクラリネットで。この部分が歌の部分になります。金管楽器は盛り上げる部分に使いました。
リズムセクションのアレンジは楽曲制作に於いて最も愉しい部分で、また楽曲の景色を作る部分でもあります。ロールの部分は太鼓の音を使っていますが、中心となる部分はMoog Model72で作ったKickの音です。
マスタリング・オプションを利用
今回初めてSoundCloudの無料マスタリングを使用してみました。毎月3曲まで無料で使用できるようなので、どんな感じなのか試してみました。
最初にスイートスポット(楽曲の中で一番美味しい部分)を選んで、次に四つのカテゴリーの中から選びます。
- Thunder:低域をブースト
- Sunroof:中域と高域をブースト
- Aurora:ステレオ感を広げる
- ClearSky:高域をブースト
を選びます。最初に選んだスイートスポットの箇所で音を確認しながら、4つのカテゴリーの中から選択します。今回は音を聴きながら確認した結果、1のThunder、低域ブーストを選ぶことにしました。
Mastering Intensity:この部分でラウドネスレベルの調整が出来ます。デフォルトでは50%になっています。今回は思い切って85%まで上げてみました。
ちょっと粗いかな(上げすぎました)という感じもしますが、手軽にマスタリングという感じで音圧を上げるなら良いかもしれません。音をモニター出来るのでラウドネスレベルをソフトウェア(DigiCheckやFlux Anolyzer等)を使って調整したら、厳密な数値ではき出すことも可能ですね。
まぁ、とことんこだわるならハードウェアを通して本格的にマスタリングをやった方が良いですが〜笑。
そこそこの結果が出るので一度SoundCloudに上げたものを、そのままマスタリングして公開できるというメリットはありますね。Mixがきちんと出来ている音源なら問題ないレベルで利用できそうです。
そして・・・
今後の楽しみは、なんといってもこれに歌詞がついて歌われるということですね。1月末からレコーディングに入られるということで、とても楽しみです。
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付録ー調声に最適なヘッドフォン!
付録として、エムフリお気に入りのお薦めグッズをここに掲載します!
今回は調整作業に使っている、ヘッドフォンです。
僕は基本的にヘッドフォンで音楽を聴くのは好きではなくて、アナログ録音時のモニターか雑音などの最終チェックにしか使いません。
その理由は再生音がヘッドフォンによる特性にかなり左右されるからです。なので制作時にはその目的に応じた音のヘッドフォンを選択することになります。録音時のモニターや雑音を検知するのに適したものを選びます。
ただ、ヘッドフォンはそれほど好きではないのです。空間を介さない直接耳に伝える音なので、どちらかというと好んで使うというよりも、作業工程で仕方なく使うことが多いです。
♡購入までの経緯
最近、SynthesizerVで調声をするようになって、MacBookPROを使用して外出先などでも作業するようになりました。そうするとヘッドフォンは必須となってきます。長時間装着して疲れなければ、まぁイイかくらいで適当に選んでいました。
当初はデザイン性からTeenage Engineering のヘッドフォンを使用していました。オシャレな感じと携帯に便利なので使っていました。ハイがカットされて中低位域がモッコリするので、ちょっとしたMix用にも使えそうなの感じでした。しかし、カバンに入れて持ち歩いていると可動部分が折れてしまいました。
気に入っていたので(デザインが〜笑)再注文して、ついでにいろいろ検索していると「アシダボックス」なるものを見つけました。ものすごく評判が良くて一時期は入手困難な状態が続いていました。日本のメーカーでデザインがなんともレトロ。
Teenage Engineeringのヘッドフォンよりも安かったのでポチってみました。
♡調声に最適
結論からいいますと、めっちゃイイです。特にSynthesizerVの調声作業にバッチリです!
丁度、人の声の部分が聞きやすくて微細な変化もこのヘッドフォンだと聞き逃すことがないです。SynthesizerVで調声をされている方には、是非是非お薦めのヘッドフォンです。コスパも良いです。
同じデザインで、ST-90-05とST-90-07というのがあります。僕が購入したのはST-90-07のほうです。評判になっていたのはST-90-05のほうなのですが、さらにパーツのグレードを上げて音をよくしたのががST-90-07です。
低域はあんまり出ませんので、そういった需要の音楽には不向きです。声が聴き取りやすいので、調声とは抜群に相性がイイです。先にもいったようにヘッドフォンは、その目的に応じて使うのが理想的で万能性を求めるものではありません。
最初にいったようにヘッドフォンを使うのはあまり好きではないのですが、これはかなりお薦めです。これを使い出してから、SynthesizerVの調声で細部の音の動きに迷うことが減って作業効率が上がりました。
とにかく声の微細な変化がとてもわかりやすいので、是非使ってみてください!
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