NIのピアノ音源比較 GENTLEMAN


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Native InstrumentsのKontakt音源、KOMPLETEに含まれるピアノ音源5機種を数回に分けてレビューします。まず最初はアップライトピアノ、GENTLEMANです。

Kontaktの音源


KOMPLETEに含まれる音源は、一般的に業界標準といわれているくらいですから、CFやTVでもちょくちょく耳にします。DTMをやり始めの人は、なんかそれっぽくなって楽しいんですが、自分自身の創作をするなら、ここからひと工夫してオリジナリティあふれるモノにしたいですね。

でも、それはとても難しいです。いじりすぎて、変なことになってしまうことが多いです。ストレートで使うとみんなおんなじで、オリジナリティを求めた場合、使うのがとても難しい音源ともいえます。

即興演奏でテスト


普通、こういった音源比較というのは同じファイルを再生させて違いを比較することが多いのですが、ボクは鍵盤弾きなので、それぞれのピアノ音源で思いつくままに即興演奏してみることにしました。そうすることで、その音源の持っている個性みたいなものがより発見しやすいような気がします。インスピレーションがわく音源がやっぱり音楽家にとっては素晴らしい音源ということですね。

KOMPLITE 11以降は5種類のアコースティックピアノ音源が含まれています。それ以外にKONTACTのファクトリーライブラリーのピアノ音源が数種ありますが、今回はスルーします。また時期を見て何か使い道が見つかれば、書いてみたいと思います。

Gentleman 概要


まず最初は、アップライトピアノです。

☆GENTLEMAN

ボクはアップライトピアノはグランドピアノと別物と思っています。音の立ち上がりとか響きとか全く別物です。弾き方も変えます。アップライト、グランドにかかわらずそのピアノの特質に応じて弾きわけるようにはしていますが、アップライトは根本的な構造が違いますから、おのずと用途も変わってくると思います。

使用感


最近、シネマ系のサウンドではアップライトピアノがよく使われています。おそらく親しみのある音が、ある情景によっては好まれるのでしょうね。

音色パッチはデフォルトの状態では1種類しかありません。なので、自分の好みの音を2種類作ってみました。今回演奏に使ったpatchは、最後にリンクを張っておきますので、良ければダウンロードして使ってみてください。

ハーフ・ペダルリペダリングの設定が着いているのはうれしいですね。楽器ノイズは小さめに入れてみます。ベロシティカーブは少し堅めにセットします。これで少し使い込まれた感じの音になります。

デモ演奏


懐かしい感じのするピアノ」と「酒場で使い込まれた古いピアノ」の音を作ってみました。演奏は即興でサラッと弾いてみました。弾いてそのまま未修正です(笑)。空間系エフェクト(リバーブ)はこの音源の「Studio small」をそのまま使っています。

音が気に入ったら制作にお役立てください。

懐かしい感じのするピアノ

「patch」のダウンロード:my_piano

 

酒場で使い込まれた古いピアノ

「patch」のダウンロード:old_piano

ファイルの収納場所
*The GENTLEMAN Libraryフォルダ—>Snapshotsフォルダ—>The GENTLEMANフォルダ

 

KOMPLETE 14


単独でピアノ音源を買うよりも、ピアノ、5機種を含んだ音源とエフェクトが50種以上をKOMPLETE14 SELECTを選ぶ方がお得感があります。割引セールの時にGETしましょう!


 

以前のバージョンのKOMPLETE SELECTをお持ちの方はのアップグレードするのがお得です。セール時を見逃さずアップグレードしましょう。

ピアノ音源のまとめ記事


ピアノ音源について

Native Instrumentsピアノ、5機種


NIのピアノ音源比較 GENTLEMAN

NIのピアノ音源比較 GRANDEUR

NIのピアノ音源比較 MAVERICK

NIのピアノ音源比較 GIANT

NIのピアノ音源 Una Corda

簡潔にピアノをレビューしています。各ピアノに応じてデモ演奏を行っています。

機種によっては録音用にPatch(音色)も作りました。使用した各Patchはダウンロードしてご自由にお使い頂けます。ご自身の制作にお役立てください。

 

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付録ー調声に最適なヘッドフォン!


付録として、エムフリお気に入りのお薦めグッズをここに掲載します!

今回は調整作業に使っている、ヘッドフォンです。


僕は基本的にヘッドフォンで音楽を聴くのは好きではなくて、アナログ録音時のモニターか雑音などの最終チェックにしか使いません。

その理由は再生音がヘッドフォンによる特性にかなり左右されるからです。なので制作時にはその目的に応じた音のヘッドフォンを選択することになります。録音時のモニターや雑音を検知するのに適したものを選びます。

ただ、ヘッドフォンはそれほど好きではないのです。空間を介さない直接耳に伝える音なので、どちらかというと好んで使うというよりも、作業工程で仕方なく使うことが多いです。

購入までの経緯

最近、SynthesizerVで調声をするようになって、MacBookPROを使用して外出先などでも作業するようになりました。そうするとヘッドフォンは必須となってきます。長時間装着して疲れなければ、まぁイイかくらいで適当に選んでいました。

当初はデザイン性からTeenage Engineering のヘッドフォンを使用していました。オシャレな感じと携帯に便利なので使っていました。ハイがカットされて中低位域がモッコリするので、ちょっとしたMix用にも使えそうなの感じでした。しかし、カバンに入れて持ち歩いていると可動部分が折れてしまいました。

気に入っていたので(デザインが〜笑)再注文して、ついでにいろいろ検索していると「アシダボックス」なるものを見つけました。ものすごく評判が良くて一時期は入手困難な状態が続いていました。日本のメーカーでデザインがなんともレトロ。

Teenage Engineeringのヘッドフォンよりも安かったのでポチってみました。

調声に最適

結論からいいますと、めっちゃイイです。特にSynthesizerVの調声作業にバッチリです!

丁度、人の声の部分が聞きやすくて微細な変化もこのヘッドフォンだと聞き逃すことがないです。SynthesizerVで調声をされている方には、是非是非お薦めのヘッドフォンです。コスパも良いです。

同じデザインで、ST-90-05ST-90-07というのがあります。僕が購入したのはST-90-07のほうです。評判になっていたのはST-90-05のほうなのですが、さらにパーツのグレードを上げて音をよくしたのががST-90-07です。

低域はあんまり出ませんので、そういった需要の音楽には不向きです。声が聴き取りやすいので、調声とは抜群に相性がイイです。先にもいったようにヘッドフォンは、その目的に応じて使うのが理想的で万能性を求めるものではありません。

最初にいったようにヘッドフォンを使うのはあまり好きではないのですが、これはかなりお薦めです。これを使い出してから、SynthesizerVの調声で細部の音の動きに迷うことが減って作業効率が上がりました。

とにかく声の微細な変化がとてもわかりやすいので、是非使ってみてください!


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