「量子力学」をネタにした自己啓発本


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時間と空間を操る「量子力学的」習慣術。結論からいいますと量子力学の本ではありません。量子力学というよりも習慣術というのがメインです。そこを前提にしないと失望することになります。

物は考え方とらえ方次第


この本は「量子力学的」という文字をタイトルに入れることによって説得力を上げようとしているのですが、ある一定の読者層には反感を買うことになってしまうでしょう。

しかし、

「量子力学はどうでも良くて、今の自分を変えたい」

という人には刺さる内容だと思います。

すべてはイメージの世界

本書の内容をざくっといってしまうと

  • 自分自身の心は他人に影響を与える
  • 良い波動も悪い波動も影響を与える
  • ポジティブ思考は全体に広がる

これによって集中力も増し活動的になるという内容です。ホントにザクッとですが。

で、自己啓発本などでよくいわれるようなこと、なんとなく間隔でわかっているけど実行できない。なので、「量子力学的」という形をとって説明することでイメージしやすくしています。

その結果、素粒子(ここではフォトンとして語られています)が、アニメや映画のように波動を広げるイメージを想像することが出来ます。

その結果何かの行動を起こすきっかけを得られるのです。

結果が良ければそれで良し

良い習慣を身につけたい人にはとても良書と思います。いってみれば「量子力学的」とちょっと難解なイメージを語ることで、その後の説明はアニメを見るように簡単に波動を感じることができます。

そこから常に文中にある「フォトン」をイメージすることで、すべての物に対しての意識をポジティブな方向に向けることが出来ます。

そこから前向きな行動に至れる人もいます。 悪い習慣を断ち切ることが出来る人もいるでしょう。

あくまでも「習慣術」の本なので、仏教的なアプローチをとるか科学や物理を題材にアプローチするかの違いです。ただ「えせ科学」といわれてしまうのは避けられないでしょう。

しかし、作者もそのことはわかっていると思います。最終的な目的を達成するための「プラシーボ」効果(偽薬を用いて病気を治す方法)として本書を執筆していると思います。

本来の目的


量子力学から何らかの新しい発見があったのかと思って本書を手にする人は失望するかと思います(笑)。ただそんな人は限られていると思います。「量子力学」を専門とする人がこの本を手にすることはないでしょう。

よほど頭の悪い人で無い限り、この本が「量子力学」の本でないことはすぐにわかります。

私はこの本のタイトルから作者の意図がすぐ読み取れました。

自然治癒力の力

先に書きましたプラシーボ効果。医療の現場では実際に行われています。またこれも治療のやり方として認識されています。偽薬を本物と信じて服用することで、副作用も無く完治するのであればそれに越したことはありません。

人にはある程度の自然治癒力の力が備わっています。その自然治癒力を誘発させるためにイメージの力を借りることは悪いことではありません。

実際私もこの本を読んで、「フォトン」をイメージしながら周りの環境を見直してみますと、確かにイメージとしてわかりやすくなります。目に見えない心の問題をSFの力を借りて修復できるのであれば、それはそれでいいのではないでしょうか。

やる気がでない人に読んで欲しい

気持ちがネガティブな方向にぐるぐる落ち込んでいる人、

  • 近頃やる気が失せている
  • 何をやってもうまくいかない
  • 自分なんて才能ない

という人にはとても効果がある書籍だと思います。私自身「えせ科学」と思いながら読んでいましたが、ストンと心に落ちるところが何カ所もありました。

何度もいいますがよほどの慌て者で無い限り、この本が「量子力学」の本でないことはすぐわかるはずです。あくまでもイメージの素材です。

科学的なエビデンスがなくても、人の気持ちを前向きに良い方向に行かせるためなら、こういう方法もアリかなと思いました。

 

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付録ー調声に最適なヘッドフォン!


付録として、エムフリお気に入りのお薦めグッズをここに掲載します!

今回は調整作業に使っている、ヘッドフォンです。


僕は基本的にヘッドフォンで音楽を聴くのは好きではなくて、アナログ録音時のモニターか雑音などの最終チェックにしか使いません。

その理由は再生音がヘッドフォンによる特性にかなり左右されるからです。なので制作時にはその目的に応じた音のヘッドフォンを選択することになります。録音時のモニターや雑音を検知するのに適したものを選びます。

ただ、ヘッドフォンはそれほど好きではないのです。空間を介さない直接耳に伝える音なので、どちらかというと好んで使うというよりも、作業工程で仕方なく使うことが多いです。

購入までの経緯

最近、SynthesizerVで調声をするようになって、MacBookPROを使用して外出先などでも作業するようになりました。そうするとヘッドフォンは必須となってきます。長時間装着して疲れなければ、まぁイイかくらいで適当に選んでいました。

当初はデザイン性からTeenage Engineering のヘッドフォンを使用していました。オシャレな感じと携帯に便利なので使っていました。ハイがカットされて中低位域がモッコリするので、ちょっとしたMix用にも使えそうなの感じでした。しかし、カバンに入れて持ち歩いていると可動部分が折れてしまいました。

気に入っていたので(デザインが〜笑)再注文して、ついでにいろいろ検索していると「アシダボックス」なるものを見つけました。ものすごく評判が良くて一時期は入手困難な状態が続いていました。日本のメーカーでデザインがなんともレトロ。

Teenage Engineeringのヘッドフォンよりも安かったのでポチってみました。

調声に最適

結論からいいますと、めっちゃイイです。特にSynthesizerVの調声作業にバッチリです!

丁度、人の声の部分が聞きやすくて微細な変化もこのヘッドフォンだと聞き逃すことがないです。SynthesizerVで調声をされている方には、是非是非お薦めのヘッドフォンです。コスパも良いです。

同じデザインで、ST-90-05ST-90-07というのがあります。僕が購入したのはST-90-07のほうです。評判になっていたのはST-90-05のほうなのですが、さらにパーツのグレードを上げて音をよくしたのががST-90-07です。

低域はあんまり出ませんので、そういった需要の音楽には不向きです。声が聴き取りやすいので、調声とは抜群に相性がイイです。先にもいったようにヘッドフォンは、その目的に応じて使うのが理想的で万能性を求めるものではありません。

最初にいったようにヘッドフォンを使うのはあまり好きではないのですが、これはかなりお薦めです。これを使い出してから、SynthesizerVの調声で細部の音の動きに迷うことが減って作業効率が上がりました。

とにかく声の微細な変化がとてもわかりやすいので、是非使ってみてください!


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