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Embertoneのヴァイオリン音源、Joshua Bell Violin。他の弦のシリーズとはちょっと違った印象を受けます。Embertoneのサイトを半日眺めて悩んで、購入。早速レビューです。
Embertone Joshua Bell Violin レビュー🎶
早速インストールして手弾きでサクッと。こんな感じです。このビデオでは鍵盤をサクッと弾いただけでコントロール類は使っていません。
Embertoneから先に出ているFriedlander Violinとの違いは、鍵盤で弾いたときのダイナミックスによる自然な変化と豊富なキーコントロールです。
👀Joshua Bellってどういう人?
ジョシュア・ベルという名前は聞いたことない人でも、数年前に話題になったYouTube動画、
ワシントン地下鉄のラッシュ時に
ストリートミュージシャンが駅構内で演奏。
ほとんどの人が何の関心も示さず通り過ぎていった。
しかし、実はグラミー賞受賞の演奏家。
ワシントンポストの「たとえ近くで名演が行われていても、注意深く観察しなければ多くの人がそれに気付かないことを示した」あの実験。
あのときの演奏家がジョシュア・ベルなのです。
ボクはいま彼の演奏をSpotifyで聴きながらこれを書いています。とても丁寧な優しく語りかけるような音、情熱的という感じではなくて、ピアニシモの表情が心に静かに語りかけてくる感じ、ずっと聴いていたい音です。
彼の現在の楽器は1713年製のストラディヴァリウス「ギブソン」です。
😮ストラディバリウス?
数年前にテレビ番組でストラディバリウスの魅力というのをやっていました。
この番組内である実験が行われました。著名な批評家から音楽愛好家まで数名を集めて、ストラディバリウスの名器と無名で音の良いヴァイオリンとのブラインド・テストを行いました。
結果はことごとくハズレ。誰もストラディバリウスの名器をどんぴしゃりで当てることができませんでした😒
じゃなぜ、ストラディバリウスは素晴らしいのか😟それは、この楽器の音の広がり方です。この番組では音の周波数をグラフィカルに捕らえる機械で測定していました。
通常のヴァイオリンは楽器から聴衆に向かって音が出ているのに対して、ストラディバリウスの名器は奏者周辺を豊かな倍音で包みこむように広がっていくのです。その結果、奏者はとても気持ちの良い演奏ができる=素晴らしい演奏ができるということなのです。
ということは、ストラディバリウスの名器、その音の素晴らしさを体感しているのは奏者で、オーディエンスはそこから生まれた奏者の感性が最大限に発揮された微妙なニュアンスを拝聴してるということになります。
☝Joshua Bell Violinの特徴
EmbertoneのJoshua Bell Violinはジョシュア愛用のストラディバリウスを、ジョシュアが奏でたニュアンスでサンプリングしています。
第一印象は、とにかく鍵盤で弾いていて気持ちが良いです。ジョシュアのピアニシモの時のニュアンスも出ていると思います。メインの画面も目に優しい可愛らしいデザイン😙ですね。
同社のFriedlander Violinと比べるとインターフェースのわかりやすさと、鍵盤で弾いただけでそこそこニュアンスが出せるというところでしょうか。
ただ、Friedlander Violinは演奏中の弓の位置を微妙にコントロールしたりと、かなりマニアックなところまで作り込むことができるので、こちらでかなり作り込める人は、Joshua Bell Violinはいらないかもです。
じゃ、どんな人に向いているかというと、ジョシュア・ベルの演奏を聴いて好きになった人、このピアニシモのニュアンス(ホント美しいです)がオレの曲には必要だ😡と思った人、あるいは財布に余裕のある人、あらゆるヴァイオリン音源を収集している人、そんな人は買いましょう。
真面目な話、初めてヴァイオリン音源を買う人は、細かい設定なしにニュアンスが出せるのでかなりお薦めです。
すすり泣くようなピアニシモの表現でのJoshua Bell Violinは絶品です。また音の立ち上がりも早く、粒のそろった音を出せるので速い曲での表現も素晴らしいです。Embertoneの音源全般にいえることですが、艶っぽい音なので様々な場面で活用できます。
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付録ー調声に最適なヘッドフォン!
付録として、エムフリお気に入りのお薦めグッズをここに掲載します!
今回は調整作業に使っている、ヘッドフォンです。
僕は基本的にヘッドフォンで音楽を聴くのは好きではなくて、アナログ録音時のモニターか雑音などの最終チェックにしか使いません。
その理由は再生音がヘッドフォンによる特性にかなり左右されるからです。なので制作時にはその目的に応じた音のヘッドフォンを選択することになります。録音時のモニターや雑音を検知するのに適したものを選びます。
ただ、ヘッドフォンはそれほど好きではないのです。空間を介さない直接耳に伝える音なので、どちらかというと好んで使うというよりも、作業工程で仕方なく使うことが多いです。
♡購入までの経緯
最近、SynthesizerVで調声をするようになって、MacBookPROを使用して外出先などでも作業するようになりました。そうするとヘッドフォンは必須となってきます。長時間装着して疲れなければ、まぁイイかくらいで適当に選んでいました。
当初はデザイン性からTeenage Engineering のヘッドフォンを使用していました。オシャレな感じと携帯に便利なので使っていました。ハイがカットされて中低位域がモッコリするので、ちょっとしたMix用にも使えそうなの感じでした。しかし、カバンに入れて持ち歩いていると可動部分が折れてしまいました。
気に入っていたので(デザインが〜笑)再注文して、ついでにいろいろ検索していると「アシダボックス」なるものを見つけました。ものすごく評判が良くて一時期は入手困難な状態が続いていました。日本のメーカーでデザインがなんともレトロ。
Teenage Engineeringのヘッドフォンよりも安かったのでポチってみました。
♡調声に最適
結論からいいますと、めっちゃイイです。特にSynthesizerVの調声作業にバッチリです!
丁度、人の声の部分が聞きやすくて微細な変化もこのヘッドフォンだと聞き逃すことがないです。SynthesizerVで調声をされている方には、是非是非お薦めのヘッドフォンです。コスパも良いです。
同じデザインで、ST-90-05とST-90-07というのがあります。僕が購入したのはST-90-07のほうです。評判になっていたのはST-90-05のほうなのですが、さらにパーツのグレードを上げて音をよくしたのががST-90-07です。
低域はあんまり出ませんので、そういった需要の音楽には不向きです。声が聴き取りやすいので、調声とは抜群に相性がイイです。先にもいったようにヘッドフォンは、その目的に応じて使うのが理想的で万能性を求めるものではありません。
最初にいったようにヘッドフォンを使うのはあまり好きではないのですが、これはかなりお薦めです。これを使い出してから、SynthesizerVの調声で細部の音の動きに迷うことが減って作業効率が上がりました。
とにかく声の微細な変化がとてもわかりやすいので、是非使ってみてください!
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