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Megpoid楽曲コンテスト2024に参加しています。年に一回、合成音声のMegpoidを使った「オリジナル曲」を発表するコンテストです。今回初参加となります。SynthesizerV、VOCALOID6、それぞれの部門で参加しています。
Megpoidについて
MegpoidはInternet社からリリースされている合成音声ソフトウェアの専用データベースです。メグポイドと読みます。また愛称としてGumi(グミ)やMeg(メグ)とよばれることも多いです。
YAMAHA開発のVOCALOID専用データベースで2009年に初登場。VOCALOIDのバージョンに対応してそれぞれ2〜4、そして最新のAIに対応したバージョン6があります。上位互換で下位のバージョンは読み込めるようになっています。
2023年12月20日には、SynthesizerV専用データベースも発売されました。長い間、VOCALOID専用データベースとして知名度のある「Megpoid」がライバルともいえるソフトウェアのデータベースを作ったということで、従来からのファンの中には衝撃を受けた方も多いかと思います。こちらは名称が「Megpoid」ではなく「GumiAI」となっています。
声は声優、歌手の「中島愛(なかじまあい)」さんが担当しています。
コンテストの楽曲
Megpoid楽曲コンテスト2024ですが、エントリーは2種類あります。
ひとつはSynthesizerVのGumiAIを使用して楽曲製作したもの、もう一つはVOCALOID6を使って楽曲製作したものです。過去に製作したものを再編集してもOKです。また他のコンテストとの重複もOK(相手のコンテスト側も許諾している場合)です。
SynthesizerV部門での参加
こちらでは先日のボカコレ参加曲、「夢で会うあなたは」をRyo君からGumiちゃんに変更して、調声し直しています。
編集して感じたことは、歌い手が変わると音楽の景色も全然変わってくるということです。Ryo君の時は歌詞が耳に入ってきて、ただただ切ない感じがしましたが、Gumiちゃんになるとどこか客観的な感じで、聞き手もメロディの方に中止して聴くように思いました。
イメージによって歌い手を使い分けて行く大切さを感じました。
VOCALOID6部門での参加
こちらの部門には先行して参加しています。参加曲は「Melody(保護犬めぐちゃんのテーマ)」です。
こちらは先のブログでも書いていますが、SynthesizerVとVOCALOID6のバージョン二つ作りました。そして選んだのがVOCALOID6バージョンです。
当初の予定ではVOCALOIDの歌声、「可愛ユキ」でこの曲を作るつもりでした。ただコンテストもあるのでMegpoidで作り始めてみました。結果的にとてもイイ感じになりました。
また感情表現豊かに歌うSynthesizerVと淡々と歌い上げるVOCALOID6。この表現の違いを感じることが出来て良かったと思っています。音楽の景色を作り上げていくプロセスで、これらの歌声を上手に使い分けて行くことで奥深い表現が可能になると思います。
Megpoid楽曲コンテスト
最後にコンテストについても少しだけ触れておこうと思います。
今回参加している上記2曲は、どちらかというとこういったコンテスト向きの曲ではないです。コンテストや試験というのは、必ずストラトジーというのがあります。そして優秀曲に選ばれる曲のイメージというのがある程度出来上がっていたりします。
聴いた瞬間に「キタ━(・∀・)━!!!!」ってなるやつですね(笑)。
そこから逸脱していながらもコンテストで高評価が得られるものは、相当優秀な曲でとんでもない意外性を持った曲でしょう。
だから「まったり系」の曲は難しいのです(笑)。
ただ僕は自分のスタイルでパブリッシングすることで新しいオーディエンスとの出会いがあると思っています。不特定多数の多くに評価されることを目的とするのではなく、あくまで自分のスタイルで作品を作って、そこに共感してくれる人がいれば最高に幸せなんじゃないかな、と思っています。
SNSでたくさんの人たちが発信されたり、共感したりする中でついつい忘れがちになるのが、
ほんとうは何がしたいの?
です。共感の度合いを数字で表せるようになって、その数字を上げることが目的になって、人の顔色や反応が唯一絶対の価値観のようになって、どんどんその中で数字を上げることが自分の価値を上げることのように思い始めて...。
人が最大の喜びを感じるのは、「自分以外の誰かを幸せ」にしたときだそうです。
だから「いいね」や高評価をたくさん得たことで人々の共感が得られて、あたかも誰かを幸せにしたかのような錯覚に陥ってしまいます。それが数字になって表示され、多くなればなるほどそれは正義の数値になっていきます。
数が多いものが正しいと錯覚してしまうんです。
えらそうなことをつらつらと書きましたが、こういったコンテストやイベントの時に、自分自身の方向性を見極めるのもイイかなと思っています。
そんなこんなで、SynthesizerV、VOCALOID6でMegpoidをお持ちの方は是非、コンテストに参加してみてはいかがでしょうか?もしかしたら、あなたの中のとんでもない可能性が眠っているかもしれません。3/20までなのでまだまだ時間はありますよ!
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付録ー調声に最適なヘッドフォン!
付録として、エムフリお気に入りのお薦めグッズをここに掲載します!
今回は調整作業に使っている、ヘッドフォンです。
僕は基本的にヘッドフォンで音楽を聴くのは好きではなくて、アナログ録音時のモニターか雑音などの最終チェックにしか使いません。
その理由は再生音がヘッドフォンによる特性にかなり左右されるからです。なので制作時にはその目的に応じた音のヘッドフォンを選択することになります。録音時のモニターや雑音を検知するのに適したものを選びます。
ただ、ヘッドフォンはそれほど好きではないのです。空間を介さない直接耳に伝える音なので、どちらかというと好んで使うというよりも、作業工程で仕方なく使うことが多いです。
♡購入までの経緯
最近、SynthesizerVで調声をするようになって、MacBookPROを使用して外出先などでも作業するようになりました。そうするとヘッドフォンは必須となってきます。長時間装着して疲れなければ、まぁイイかくらいで適当に選んでいました。
当初はデザイン性からTeenage Engineering のヘッドフォンを使用していました。オシャレな感じと携帯に便利なので使っていました。ハイがカットされて中低位域がモッコリするので、ちょっとしたMix用にも使えそうなの感じでした。しかし、カバンに入れて持ち歩いていると可動部分が折れてしまいました。
気に入っていたので(デザインが〜笑)再注文して、ついでにいろいろ検索していると「アシダボックス」なるものを見つけました。ものすごく評判が良くて一時期は入手困難な状態が続いていました。日本のメーカーでデザインがなんともレトロ。
Teenage Engineeringのヘッドフォンよりも安かったのでポチってみました。
♡調声に最適
結論からいいますと、めっちゃイイです。特にSynthesizerVの調声作業にバッチリです!
丁度、人の声の部分が聞きやすくて微細な変化もこのヘッドフォンだと聞き逃すことがないです。SynthesizerVで調声をされている方には、是非是非お薦めのヘッドフォンです。コスパも良いです。
同じデザインで、ST-90-05とST-90-07というのがあります。僕が購入したのはST-90-07のほうです。評判になっていたのはST-90-05のほうなのですが、さらにパーツのグレードを上げて音をよくしたのががST-90-07です。
低域はあんまり出ませんので、そういった需要の音楽には不向きです。声が聴き取りやすいので、調声とは抜群に相性がイイです。先にもいったようにヘッドフォンは、その目的に応じて使うのが理想的で万能性を求めるものではありません。
最初にいったようにヘッドフォンを使うのはあまり好きではないのですが、これはかなりお薦めです。これを使い出してから、SynthesizerVの調声で細部の音の動きに迷うことが減って作業効率が上がりました。
とにかく声の微細な変化がとてもわかりやすいので、是非使ってみてください!
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