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前回の記事でSVPファイルのダウンロードのお話をしました。しかし作ったのが「Natalie」という多くの人が使っていない歌声でしたので、今回は約束したように「Mai」でサクッと作ってみました。Over the Rainbowの冒頭部分です。
歌声【Mai】について
SynthesizerVのProバージョンで無償で使うことの出来る歌声です。パラメータ設定も通常と同じよう出来ます。ボーカルスタイルは2種類しかありませんが、たくさんあるよりも選択肢が少なくスタイルに迷うことなく設定できます。
ベタ打ち
SynthesizerVはベタ打ちでもそれなりに歌ってくれます。ただ、Maiはベタ打ちだとちょっと幼い感じで仮歌で使うにも、歌い手さんによっては歌のイメージが伝わりにくいかもしれません。
ノーマルだとビブラートが強めなのとしゃくり上げやすいというくせもあります。
POPS全般はイイ感じで歌ってくれますが、大人の歌は苦手です。なので今回はあえて「Mai」が苦手そうな曲を選んでみました(笑)。
調声
調声でしっとりと歌い上げるところまで持っていきました。細かいところはSVPファイルをダウンロードしてチェックしてみてください。
今回は「しゃくり上げ」について解説してみたいと思います。「Mai」を始めしゃくり上げのクセが強い歌声は結構あります。「夏色花梨」と「夢の結唱POPY」はまさにその代用といえるでしょうね。
「しゃくり上げ」の一番簡単な調声の方法は「ブレス」を使うことです。
フレーズ後方の「ブレス(br)」を上げていくことで「しゃくり上げ」は下がり、下げることで「しゃくり上げ」は強くなります。
「しゃくり上げ」の調声方法はピッチベンドを使うより、この方法の方が圧倒的に楽で早いです!
SVP file Download
SVPファイルには「ベタ打ち」と「調声」したものが入っています。「ベタ打ち」はミュートされていて、「調声」したものが再生されるようになっています。
これはあくまでも参考にしていただくということで、ちょっとしたアイデアになればと思います。調声の方法にこれが正解というのはありません。また、個人の感性においての好き嫌いもあります。
皆さんの新たな発見があれば嬉しく思います!
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付録ー調声に最適なヘッドフォン!
付録として、エムフリお気に入りのお薦めグッズをここに掲載します!
今回は調整作業に使っている、ヘッドフォンです。
僕は基本的にヘッドフォンで音楽を聴くのは好きではなくて、アナログ録音時のモニターか雑音などの最終チェックにしか使いません。
その理由は再生音がヘッドフォンによる特性にかなり左右されるからです。なので制作時にはその目的に応じた音のヘッドフォンを選択することになります。録音時のモニターや雑音を検知するのに適したものを選びます。
ただ、ヘッドフォンはそれほど好きではないのです。空間を介さない直接耳に伝える音なので、どちらかというと好んで使うというよりも、作業工程で仕方なく使うことが多いです。
♡購入までの経緯
最近、SynthesizerVで調声をするようになって、MacBookPROを使用して外出先などでも作業するようになりました。そうするとヘッドフォンは必須となってきます。長時間装着して疲れなければ、まぁイイかくらいで適当に選んでいました。
当初はデザイン性からTeenage Engineering のヘッドフォンを使用していました。オシャレな感じと携帯に便利なので使っていました。ハイがカットされて中低位域がモッコリするので、ちょっとしたMix用にも使えそうなの感じでした。しかし、カバンに入れて持ち歩いていると可動部分が折れてしまいました。
気に入っていたので(デザインが〜笑)再注文して、ついでにいろいろ検索していると「アシダボックス」なるものを見つけました。ものすごく評判が良くて一時期は入手困難な状態が続いていました。日本のメーカーでデザインがなんともレトロ。
Teenage Engineeringのヘッドフォンよりも安かったのでポチってみました。
♡調声に最適
結論からいいますと、めっちゃイイです。特にSynthesizerVの調声作業にバッチリです!
丁度、人の声の部分が聞きやすくて微細な変化もこのヘッドフォンだと聞き逃すことがないです。SynthesizerVで調声をされている方には、是非是非お薦めのヘッドフォンです。コスパも良いです。
同じデザインで、ST-90-05とST-90-07というのがあります。僕が購入したのはST-90-07のほうです。評判になっていたのはST-90-05のほうなのですが、さらにパーツのグレードを上げて音をよくしたのががST-90-07です。
低域はあんまり出ませんので、そういった需要の音楽には不向きです。声が聴き取りやすいので、調声とは抜群に相性がイイです。先にもいったようにヘッドフォンは、その目的に応じて使うのが理想的で万能性を求めるものではありません。
最初にいったようにヘッドフォンを使うのはあまり好きではないのですが、これはかなりお薦めです。これを使い出してから、SynthesizerVの調声で細部の音の動きに迷うことが減って作業効率が上がりました。
とにかく声の微細な変化がとてもわかりやすいので、是非使ってみてください!
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